「  白い紙=無限空間

上記で述べた単なる白い紙。これがすごい。
「無」の空間に「有」を創りあげていく。
つまり「有」ができたと同時に「余白」が生まれる。

字を書くときなんとなく緊張していますよね。
あれは、無限空間に「有」を刻み込むために生まれる緊張だと思います。
見た目の大きさにとらわれることなく、無限に広がる宇宙空間のように感じながら
筆を走らせると、いわゆる「のびやかな線」が書けます。

むかーし昔、紙がまだなかった時代、人々は石に彫っていました。
(亀の甲羅とかにも占いの結果を彫ってましたね。
 参照:http://www.fudemojiya.com/merumaga/index.htm )

もちろん紙らしきものはあって、下書きをした上で、
石に清書(清彫?)をしたのだと思われますが、
石そのものを神聖なものととらえ、一つ一つ、魂を込めて彫師が彫上げたのでしょう。
彫るということは凹凸ができますから「影」ができます。
つまり今の黒い部分は「影」という意味でもあるようです。
「空間に影を落とす」なんだかかっこいいですね。

それが紙に変わったことで、自然に書体、書風も変わってきます。
 紙についてはこちらを参照:http://www.fudemojiya.com/syo/kami.htm )

皆さんもそういう時代背景をイメージしながら筆を走らせてみてはいかがでしょうか。



※メルマガ「簡単おもしろ書の歴史」より抜粋。
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タイトル:【 「書」を書く愉しみ 】 光文社新書より



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