・王羲之 ・王献之



蘭亭序の一部


蘭亭序の一部
東晋の有名な書家といえば王羲之、王献之。この2人である。
人々は2人のことを「二王」と呼んだ・・・


王羲之(おうぎし)が属した王氏一族は、第一級の名門貴族であった。
王羲之が残した書の中でも最高のものとされているのが左の図の蘭亭叙(らんいていのじょ)である。
行書の元とも言われる逸品である。
その後いろんな人が臨書(書き写す)したので本物を見分けにくくなっている。

当時、王羲之の人柄を慕って、全国の名士達が会稽という土地の山陰の蘭亭に40人近くも集まり宴で盛り上がっていたときに書かれたものだと伝えられている。つまり蘭亭で行なわれた詩会の序文ということで蘭亭叙。

その時は王羲之は酔っ払っていたまま書いたので、少し大きさなどが不ぞろいの部分もあるが、全体としてはやはり素晴らしい。後で王羲之が何回も同じモノを書いたが最初の作品よりうまいものは書けなかったという伝説がある。

王羲之の書作品は、後々様々な書家が出てくるがすべてにおいてかなりの影響を及ぼしているものと言える。
行書において蘭亭叙より優れた作品はこの世にないとまで言われている。最初に行書の基礎を創った人だから当たり前と言えば当たり前だが。

王義之は「書聖」と現代でも慕われている存在である。
蘭亭叙のほかには「楽毅論(がっきろん)・・楷書で書かれている。」や「十七帖(じゅうしちじょう)・・・草書で書かれている」「集字聖教序(しゅうじせいきょうのじょ)」が有名である。

王羲之には7人こ子供がいた。その末っ子として生まれた王献之(おうけんし)は、
父の書法を素直に受け継いだ。王献之も優れた才能を発揮し、素晴らしい作品を残している。

今我々が普段書いてある、楷書体や行書体も元をたどれば王羲之にぶちあたる。あの空海さえも王羲之の書をマスターするために長い年月をかけている。





※メルマガ「簡単おもしろ書の歴史」より抜粋。
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タイトル:【 「書」を書く愉しみ 】 光文社新書より