「 王羲之のすごさ」気まぐれに「簡単おもしろ書の歴史」を発行させていただいております。 思えば6年前から発行し始めて、マイペースでここまでやってきましたが、 今改めて、初期の頃から読み返してみるとなんともお恥ずかしい(>_<) 自分の勉強のために、発行しておりますので、内容のダメさ加減にはご了承下さい(^^ゞ 今書道ブームとよく耳にします。 勝手にメディアが言ってるなぁと思っていたのですが、 いたるところでその話が僕の耳に入ってくるようになりました。 ブームというと「終わる」というイメージがあります。 もちろん、いつか終わるからブームというのでしょう。 でも書道に関しては、そんなブームに影響されない歴史と本質があります。 だからブームがあってもなくてもよいのです。 また、書道は専門家だけの特権と考えられがちですが、 そもそもは言葉→文字→書と発展してきた、 一般大衆のためのツールなわけです。 だからブームという大きな「うねり」が起きることは本来とても重要なことなのです。 書に全く興味のない人にまでリーチできるのは、 それが薄かろうと濃かろうと、ブームのみと言っても過言ではないでしょう。 かと言って個人のレベルでブームを「意図的に」つくれるものでもないので、 あえて作り出す必要性も、意味もないでしょう。 しかし、やはりパソコンの爆発的な普及に対するアンチ的な動きともとれます。 さて最初に中国で書道ブームを作り出した男と言えば、 そう あの王羲之(おうぎし)ですね。 彼の作品の中で最も有名なのが言わずと知れた「蘭亭序」 王羲之というと、テクニックの話ばかりが先行してしまいます。 確かに彼が生み出した、バランス、テクニックが、僕たちの書の 基本となってしまったので、それが好きか嫌いかは別にして、素晴らしい。 今となっては伝説の男で、 「基本」のど真ん中にいるような男ですが、 彼が書の道を作り出したということは、 今となっては信じられないかもしれませんが、当時は 「超斬新なアーティスト」だったわけです。 ビートルズだって、サザン、ユーミンだって今となってはスダンダードポップ と言われていますが、デビュー当時は誰もが驚く斬新性を持っていたのです。 斬新さがなければ、スタンダードを作れるはずもありません。 王羲之の筆法も今までにない柔らかさや美しさを持っていたのですが、 テクニックだけの斬新性だけではここまでの男には発展しなかった。 では、テクニック以外で王羲之は何が秀でていたのでしょうか。 一つのヒントとして、王羲之ブームはそれまで書に興味のなかった人にまで 書に興味を持たせるというパワーがありました。 次回、そこらへんのことを考えていきたいと思います(^^) ※メルマガ「簡単おもしろ書の歴史」より抜粋。 メルマガのお申込はこちら。
タイトル:【 「書」を書く愉しみ 】 光文社新書より トップに戻る |