【沈度(しんど)


「楷書不二自棄説軸」
沈度は明時代の人です。
明王朝3代皇帝「永楽帝」に仕えていました。

永楽帝からは
「わが朝の王羲之(おうぎし)といえる」
と言われるほど気に入られていました。

ちょっと話はずれますが。。。
書の歴史の中ではよく「王羲之のよう」
という言葉が何度も出てきます。
やはり王羲之は偉大なんですね。
http://www.fudemojiya.com/syo/niou.htm

さて沈度に話を戻します。

私は、楷書古典の中で最も美しい作品の一つだと思っています。

王羲之を単に真似るだけでなく
自分流に変化させ、かっこいい字を研究している気がします。
「美しい」ではなく「かっこいい」と言った方が当てはまりますね。

「楷書不二自棄説軸」という作品を見てもらいましょう。
作品の名の通り楷書なのですがかなり柔らかい筆の運び方ですよね。

この作品の意味としては

「天下の物は、ことごとく必要な物であって、取るべき部分はある。
 かつ世の中はそれを棄てたりしないものである」

といった内容になっているようです。

この世に無駄なものなんて一切ないし、
人生におけるすべての行動、言動に価値があるのだと思います。




※メルマガ「簡単おもしろ書の歴史」より抜粋。
メルマガのお申込はこちら

タイトル:【 「書」を書く愉しみ 】 光文社新書より



トップへ戻る