蔡襄「行草書自書詩巻」
自選の11詩を選び、行書と草書で書いた。
主に仏教的内容



蘇軾「前赤壁賦巻」
宋時代の書の極みとも伝えられる。


黄庭堅「諸上座巻」
草書を極めた人物である。


米ふつ「蜀素帖」
四大家の中でも
最も技術に富んでいたと言われている。


「宋の四大家 〜偉大なる書家〜」



蔡襄(さいじょう)
・・・宋国の財政を担っていた人物である。
最初は王羲之を学んでいたが、顔真卿の書に惹かれ、習得し、オリジナルの書体を生み出した。とてもなじみやすい書体である。

蘇軾(そしょく)
・・・詩の世界でも唐宋八家の1人に数えられる。禅の道に大変興味を示していた。
端正かつ力強さを持った字を書く。行書がとくに優れているといわれている。

黄庭堅(こうていけん)
・・蘇軾と同じく詩文に優れていた。宋の人々は2人をまとめて「蘇黄(そこう)」と呼んだ。
若い頃は、楷書、行書を学んだが、禅の道に入り晩年は、草書一辺倒という話である。

米ふつ(べいふつ)
・・・四大家の中でもヘンな人としてインパクトが強い人物である。
特に潔癖症で有名だったとのこと・・・
四大家の中では最も王羲之に近い筆法だと言われている。


朱全忠(しゅぜんちゅう)という人が「唐」を滅ぼしたんです。
その後、中国全土はまためちゃくちゃに分裂しました。
朱全忠もいらんことしましたね(笑)
その戦いは、約50年間続いたんです。この50年間を五代十国時代と呼んでいます。

そんな折、またまたヒーローが現れ、国を統一しました。
趙匡胤(ちょうきょういん)という王様です。
この王様は、今までの武人(戦うのが専門の人。勉強もいらない。。)中心の政治を
やめて文人を重宝するような政策をとりました。

で・・・文人を重宝するということは文学が発達します。
ということは、もちろん書が発達します。
で・・・有名な書家が出現します。

その中から最も有名な宋の四大家と言われる4人を紹介します。

宋は、唐と比較すると、とても自由な書が多いんです。
唐の書は、優雅であったり貴族っぽい綺麗目の書が多かったのですが、
宋の書は、その時代に繁栄しているのか、今までの常識に捕われない書が広がりました。

書道の世界での、1つの革命的な時代と言えます。

隋、唐の時代で5書体(楷書、行書、草書、隷書、篆書)は出揃いました。
人間という生き物はいつの時代も、飽きっぽいところがあります。
宋の人々は、四大家に触発され、今までの形式、ルールに捕われない自由な書を書き始めました。
いよいよ「書」が、ただの「美しい文字」から「芸術」としても確立してきた時代ですね。

今の日本もちょうど、高度成長期が終わり、バブルがはじけ、イケイケの時代も収縮傾向。
ITという新しい産業が発達している中で、常に新しいことを始めた者が勢いをつけていますよね。

そんな中で私はいつでも温故知新で通していこうと思います・・・



第7回メルマガ「簡単おもしろ書の歴史」より抜粋。
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タイトル:【 「書」を書く愉しみ 】 光文社新書より